wuenoの日記

~308号室から憂いを込めて~

もしも身長が伸ばせたなら。

もしも身長が伸ばせるボタンがあったら、私は押すだろうか?

歩いている時に目の前にいたおよそ180センチを超えるであろう男性の後ろ姿を見て、ふと思った。

 

ちなみに私の身長は165センチで男性の中では、低めの身長だ。もちろん高い身長には憧れがあり、そんなボタンが目の前にあれば衝動的に押すだろう。

過去になんとも思っていない職場の女性から「身長170未満は男性として見れない」と言われ、なぜか悔しい気持ちになったことのある私だ、きっとボタンを押す。

 

だけど、後悔すると思う。

おそらく180センチを超えた身長の自分を見て吹き出してしまう。私は自分が低い身長であることに慣れすぎて、まさしく身の丈に合わない、そう思うだろう。

 

これは考えていて意外に思ったが、私は自分の165センチという低い身長が好きなようだ。

たまに見栄を張って166センチとたかだか1センチを盛ってしまう浅ましい自分がいるが、165センチという身長を気に入っている。

高校生を境目に伸びることをやめ、かれこれ10年ほどの付き合いとなった腐れ縁とも言えるこの165センチの身長にどうやら愛着が芽生えてしまっているようだ。

 

ここまでおおげさには言ってみたものの、言い換えると結局は背の低い自分が好きなのだ。

なので、もしも身長を伸ばせるボタンが目の前にあったとしても、冷静な今の自分なら押すことはないし、このままの自分を望むだろう。それぐらい、自分の身長を愛してやまないのだ。

ただし、もしも身長を縮めることができるボタンがあるなら、一度伸ばすかもしれないが。

 

そんな浮気心もある私だが、今後も末永くこの身長でいられるように願うばかりだ。